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   歩こう会・有志仲間の2月度トレッキングは群馬県南牧村にある「立岩」を4名で登って来ました。 立岩は「西上州のドロミテ」ともいわれ、岩と痩せ尾根が散在する変化に富んだ魅力的な岸壁の山です。  冬の季節は訪れるハイカーも少ない様ですが、登山口までの道路は細いですが凍結路も殆どなく楽に アクセス出来ましたし、広葉樹も多い様なので晩秋の紅葉時期に訪れても良さそうな素敵な山でした。

断崖絶壁の西立岩と東立岩


2018年2月17日(土) 「立岩」山頂 参加者 4名




群馬県の下仁田ICで高速を降り、南牧川沿いを遡り昭和の景色が残る南牧村を走って来ました。

南牧村でも最奥部の星尾地区、こんな奥地に人家ってどんな仕事や生活しているのか気になるね。

線ヶ滝登山口に到着しました。駐車場はガラガラで立岩登山は我らだけの貸切状態かも〜(^^)

標高770mの登山口は空気もヒンヤリ。登山準備も終えたので8時40分頃に出発です。

登山口の直ぐ先にある星尾川の木橋から登山道へ。立岩山頂までの単純標高差は約500mですョ。

ルート案内図でコース確認中。今回は反時計回りで「登山口〜立岩〜威怒牟畿不動」を周回予定。

お賽銭入れなかったけど… 安全な山旅を祈願しながら「登山者守り地蔵」に見送って貰います。

最初の分岐は右側「中級者向き、直登コース」と書かれた立岩へ直接向かう登山道へ進みます。

1時間弱登って来ましたが、途中何処かで道迷い。前方に見える氷爆の方向は進めない状況ですね。

スマホのナビを確認すると、正規ルートはもっと上の方みたい… 登山道の踏み跡を探しました。

来る途中、何処でルートを外したのかなぁ? 気が付かなかったね。登山道は随分上の方でした。

数分間歩き回り漸くロープが張られた正規ルートに復帰〜 でも、この直登箇所は凄くキツイです。

雑木林を抜け、ルンゼ状の谷間を登って行きますが、一寸ガレているので落石に注意を払います。

クサリを頼りに登って行くと此処にも氷爆がありました。朝の光を浴びて眩いほど輝いています。

進行方向は谷が狭まり行き止まりの様にも見えるけれど、コースは如何なっているのでしょうか。

最奥部の手前で右に折り返し登っていく様です。「なんじゃコレ? スゲー所だね」と苦笑い。

下調べした時、厳しい所があるよって書かれていた場所は此処ですかぁ。岩峰に刻まれた狭いルート。

クサリの取り付け位置は低いけどコレ助かるわ〜 足場は凍結している個所もあるので要注意です!

仲間の皆さん、安全に上まで登り切った様子です。最後尾で待機した荒田も後を追って続きます。

岩場大好きメンバーも「いやぁ凄い所だったね」と満足。前方が西立岩・東立岩のコルの様です。

冷や汗掻いた訳でもないけど息も上がって小休止。右側の東立岩はパスし本命の西立岩へ向かいます。

コルに出たら距離にして後500m程で「立岩」のピークらしい。さあ、頑張って行きましょう。

この辺りは雪も消えているけど前方の北側斜面に出ると日陰になって残雪が多いんじゃないかな?

予測した通り北側斜面は残雪が深かったし、前方稜線から轟々と凄い風音が聞こえていました。

風音の割には窪地なので強風にも遭わず2度程のアップダウンを繰り返しながら山頂方向へ。

この急登箇所、解けた雪が凍りつきアイスバーン状態で滑りやすい。木の根を掴んで登りました。

この上が「立岩」ピークかなと思ったら右に折れ少し登ると観音像の向うに山頂が見えました。

立岩に到着〜 山頂は些か寒いので記念写真だけにして昼食は下山途中の何処かで摂りましょう。

山頂からの展望、左から右側へのパノラマです。荒船山や行塚山は近いから見えていた筈だけど…

山頂より少し先にある「立岩の肩」からの展望も素晴らしい。此処で弁当食べたら美味しいかも。

八ヶ岳や北アルプスは雲で見えなかったのと、近くの山も悲しいかな名前が良く判りません(泣)

山の形から容易に判断できるのは妙義山位かなぁ。ま、一つだけでも山座同定出来たから満足です。

山頂を少し下った先で登山道の雪も多くなり危険と判断、道標のある所でアイゼン装着しました。

登りより下りの方が滑り易い上に、先程から雪も少し降り出し、まるで雪山登山の様相です。

下山ルートの前方に聳え立つ岩峰、まさか登り返しって事はないよねぇ。左に巻いて進むのかな?

その判断は甘かった(笑)この岩峰は登って先へ 進むようです。アイゼンは外して登りました。

登り切った上側は極めて細い痩せ尾根が続きます。強風時は煽られて落ちない様に注意必要です。

冷たい風は吹きやまず適当な昼食場所がないけど、荒船山分岐を左折した辺りで昼食休憩ですかね。

多少は風避けになる杉林の場所でお昼にしました。お寿司と暖かいカップ麺などで済ませます。

お昼も済ませたし、歩けば身体も暖かくなるので杉林横に続く登山道を勢いよく下って行きます。

倒木の残る荒れた様な登山道を通過していきます。もう少しで「威怒牟畿不動の滝」がある筈。

岩の窪みにあるのが「威怒牟畿不動」の祠、手前に大きな氷の小山?が盛り上がってるのは不思議。

絶壁から水が滴り落ちて出来た氷筍って事に漸く気が付きました。凄い景観が見られてラッキー!

威怒牟畿不動の滝にある広場。東屋は少し傾いでいましたから、遠くない時期に倒壊するかも…

何の石碑かな?と思い、後で調べたら大正時代の「滝の行者・大沢一心」の墓石という事でした。

下山路の途中、荒船山への分岐を示す道標が幾つかあったけど縦走するハイカーっているのかな?

登山口に近い星尾川の木橋を渡ると駐車場も直ぐ目の前です。立岩のトレッキング良かったねぇ。

実歩行時間は3時間半、無事に登山口に帰着できました。何時ものやったぜ!ポーズで締め括り。

帰り道、高崎市の京ヶ島天然温泉で湯上りの一杯は堪りません。運転手の松本さんゴメンね(笑)

小腹が空いたのでラーメンやお蕎麦を食べてから帰ります。「立岩」は想像以上に楽しい山でした。
(レポート作成:荒田)
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